社会の片隅から

これまで「中国女性・ジェンダーニュース+」で取り上げてきた日本の社会や運動に関する記事を扱います。

『週刊文春』の小保方さんの記事についての抗議ハガキ

『週刊文春』2014年3月27日号の記事「『STAP論文』事件のウラに不適切な〝情実人事〟 小保方晴子さん 乱倫な研究室」について、以下の抗議ハガキを、同誌編集部宛てにお送りしました(3月20日。もちろんハガキの表には、私の住所・氏名を記載しています)。


今週号の貴誌の小保方さんについての記事ですが、貴誌の独自のネタは、仮にすべて事実だとしても、しょせんは研究室内部の人間関係や私生活についての話にすぎず、不正人事の証拠はおろか、不倫の話さえ出てこず、彼女の生活の資金源に不正があるとも書かれていません。にもかかわらず、貴誌は「小保方晴子 乱倫な研究室」「『STAP論文』事件のウラに不適切な〝情実人事〟」「共同研究者の家庭にヒビ」「セレブ生活の資金源」などの大きな見出しを付けることによって、なにか彼女が不倫による不正人事でのし上がったり、表に出せない資金源を持っているかような印象を大々的に振りまいています。私も、不正な研究・人事、その組織的背景、社会的発言などについて、きちんと根拠を示して批判する記事でしたら歓迎いたしますが、そもそもプライベートなこと(男女関係や生活費の出所を含む)を書きたてるのがおかしいと思います。今後恐らく研究者としては厳重な処分を受け、重荷を負って再出発するであろう人に対して、それ以上の不当な傷を与えるような記事は止めてください。


「乱倫」という言葉は、『広辞苑』によると、「人倫を乱すこと。人倫の道にそむくこと。特に、男女の間についていう」という意味で、やや漠然としています。しかし、こうした「男女の間について人倫の道にそむくこと」という意味から考えても、また、聞きなれない言葉である以上、多くの人は言葉として類似している「不倫」に類する意味に解釈するであろうことから考えても、「不倫」≒「乱倫」と上記のハガキの中では捉えています。

また、週刊誌の記事の場合、その内容もさることながら、記事の見出しが全国紙や電車の中吊り広告に掲載されるので、大きな影響があると考え、見出しの問題も重視しています。

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遠山日出也
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これまで「中国女性・ジェンダーニュース+」の中で取り上げてきた日本の社会や運動についての記事をここに書くようにしました。ご連絡は、tooyama9011あっとまーくyahoo.co.jpにお願いいたします。

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