元々このメンズリブになる時っていうのは(……)ある程度フェミニズムや女性学を勉強していた人達、あるいは女性グループでそういったジェンダーの訓練を受けた男達が中心でした。だからそこのところが非常に前提としてあったのですよね。その加害者性であるとか社会と構造を関わらせてみるっていうのは、ある種当然と言うか(……)これが裾野が広がる中で、そういったフェミニズムとかジェンダーの勉強をしないまんまというか、出会えないまま男性のグループに直に来る人が増えてきたっていうところに、少し問題という部分もあるのかなというふうに思います。しかし私は実を言うと、ちょっと極端なものの言い方になりますが、全員が全員わからなくても、わからなくてもいいってわけじゃないんですが、それだけの興味を持つことは難しいだろうと、残念ながら思っています。だけどせめてグループの中核になっている人とか、自分の問題としてこのメンズリブを考えたいと思っている人には、それが届いたらいいなというふうに思うんですね。(p.28)また、今年の日本女性学会の『学会ニュース』第146号(2019年5月)には、以下のようにある。
ジェンダー差別の問題には反応が悪い学生たちが、「男も苦しいんだ」というタイプの男性学の議論だけをつまみ食いしてくる。上の2つの文は、いずれも、男性学やメンズリブを学ぶことが、自動的にはフェミニズムへの理解に結びつかないことを問題にしている。
実際、(1)の点に関する上野さんの主張は説得力があるが、(2)の点に関する上野さんの主張は説得力に乏しい。たとえば、上野さんは都市博中止という「シングルイシュー」を公約に掲げた青島都政の下でも都政は機能したと述べ、都の福祉行政の担当者のレベルは高いので知事には「へたに手をつけてもらわないほうがよいくらいだ」とおっしゃっている。しかし、かりに上野さんの青島都政認識が正しいとしても、今後、「シングルイシュー」で当選した知事がそれ以外の分野に「へたに手をつけ」ない保証はないし、いくら担当者のレベルが高くても予算がなければどうしようもないだろう。
上野さんの今回の文章については、今回の都知事選では「脱原発」という争点が重要だという点については、その通りだと思います。けれども、上野さんが「シングルイシュー」を強調しておられる点については、疑問に思います(自民党に対する反論としては、一定の意味はあるにしても)。選挙は各個人のそれぞれの生活や要求をもとにして闘うべきもので、貧困や福祉の問題はもちろんですし、なかなか選挙の争点にはなりにくいジェンダーやフェミニズムの問題はどの選挙でも積極的に争点として押し出していく必要があると思うのです。たとえば、「女性と人権全国ネットワーク」では、各候補に公開質問状を出しておられますね。
http://www.projectjapanwomen.net/#!tochijisen/c226c
渋谷さんは、上の図について、これは「私の研究テーマですけど」と言われたうえで、パワポの文字を読みあげるだけでなく、「『有償ボランティア』という言葉は非常に危うい言葉で、労働法の世界では非常に危うい」、「労働法学者に言わせれば、『NPOの人たちはずいぶん脱法行為をしているのではないか』という。だから、私は、研究の世界では肩身が狭い。『女たちをただ働き化しているのではないか』『サービス残業のようなことをさせても、自発的な活動にしているからお金を払わないで済んでいるのではないか』と、研究の中では言われている」といったこともおっしゃった。「私」からのコミットメントに対する、NPOの姿勢
○ボランティア、有給労働者・有償ボランティア
→定期的な役割の見直しと確認
→労働法との関係(脱法行為とならない運営)
ボランティアの安全保障⇔労働者の安全保障
3.F-WANをめぐってせっかく個人アカウントが作れるようになっているのだから、ソーシャルネットワークサイトのようにしてユーザがエッセイや書評や活動報告などユーザ生成コンテンツをアップロードしたり、気になる他のユーザの記事をフォローしたり、感想や意見を交わすことができるようにしてはどうか。もともとWANでは掲示板のようなものが作られると予告されていたのだけれど、さすがに管理の困難さを考えたのか、いつの間にかその企画自体が「なかったこと」にされてしまったのだけれど、SNSに付属させるかたちであればユーザ同士の交流も可能なはず。もし本当にWANを使えるサイトにするなら、この路線が本命だと思う。基本的な機能は無料で使えるようにして、より深く使いこなすには有料アカウントを取得してください、みたいな形で資金も調達できると思う。(2)
]]>yamtom/山口智美 @yamtom
@kuko_stratos 私自身が以前、他団体に助成を出すNPOのスタッフ(有給)をやっていたので、どれだけ大変な仕事か身にしみてわかっている面があるんですよね。まずは他団体以前に自分の団体でしっかり有給スタッフを雇える体制をつくらないことには、相当な無理がかかる事業のはずで。
クーコ/ @kuko_stratos
@yamtom ほんまにほんまに。助成を出すのはたいへんです。でも、出してもらう方としても、担当がボランティアなのに、自分とこが有給有償がっちり、ってのって、やりにくくないかなあ…かくして、女がらみの活動はどんどん「うつくしきボランティア」で占められていくというね…
yamtom/山口智美 @yamtom
@kuko_stratos 助成出すのであれば、人件費に使える助成にしないと「美しいボランティア」状態でどんどん占められていく展開になっちゃいいますよね。。
クーコ/ @kuko_stratos
@yamtom どうしても草支援団体とかだと、まさに手弁当状態だと思うので、むしろ出す方が「ちゃんと人件費払いよ。なぜなら…」って“啓発”せなあかんとこですよ…。WANが自立して給料もちゃんと出してまわるなら、それが一番の励みと好事例になると思うのですが…。
yamtom/山口智美 @yamtom
@kuko_stratos 同感です。この新しいプロジェクトを始める前に、まずは自団体でモデル見せてほしい。。
(以上は、yamtom/山口智美2013年6月21日-23:03以下のツイートより)。